月刊工場・倉庫通信 2026年4月号 【今から始める!真夏に向けた早めの暑さ対策】
工場・倉庫本舗

月刊「工場・倉庫通信」を発行する「工場倉庫本舗」は、
株式会社崎山組が運営する工場・倉庫建築ブランドです。
工場・倉庫オーナー様の出店計画から操業後のメンテナンスまで、
トータルサポートをお約束します。お客様のご要望に真摯に向き合い、
“短工期・高品質”な工場・倉庫建築を実現します。
毎月、業界の最新情報や成功事例をお届けします。
業界全般の最新情報や経営に関する情報などリクエストも大歓迎です。
今後とも、「工場倉庫本舗」を宜しくお願いいたします!
今から始める!真夏に向けた早めの暑さ対策
施工期間を見据えた「早期着手」が現場を救う
工場・倉庫の熱中症対策は、夏本番に動き出しても施工が間に合いません。
4月から準備を始めることで、電力コストを抑えつつ、従業員の安全を確実に守る、
「遮熱・排熱」のインフラを構築できます。
1.「熱を入れない」ための建物外皮対策
最も効率的なのは、空調で冷やす前に「熱の侵入を遮断する」ことです。
①屋根・外壁の遮熱塗装: 太陽光を反射する高機能塗料により、
根面の温度上昇を大幅に抑制。室温を数度下げるだけでなく、
空調の電力消費を20%前後削減する事例も珍しくありません。
②屋根裏の断熱強化: 屋根から伝わる輻射熱は、作業者に直接的な不快感を与えます。
断熱材の追加や遮熱シートの施工により、天井からの「熱のこもり」を根本から解消します。
2.「熱を逃がす・風を作る」気流設計
広い空間を均一に冷やすのが難しい現場では、空気の流れをデザインすることが鍵となります。
①HVLSファン(大型ファン)の導入: 大風量で低速回転するファンにより、
建物全体の空気を循環させます。体感温度を3〜5℃下げる効果があり、
冷房効率を劇的に向上させます。
②換気システムの最適化: 天井付近に溜まる熱気を効率よく逃がすファンを設置。
外気を取り込みながら熱を排出するサイクルを作ることで、室内の温度上昇を抑制します。
3.「人を守る」ためのクールゾーニング
広大な施設全体を均一に冷やすのは、コスト・効率面から現実的ではありません。
そこで重要になるのが、人が留まる場所を集中的に環境改善する、
「クールゾーニング」という考え方です。
①スポット冷却と休憩室の断熱: 作業エリアへの局所空調と並行し、
全に断熱・冷房された「避難場所(休憩室)」を設置。オン・オフの切り替えを明確にし、
重篤な熱中症リスクを回避します。
②WBGT(暑さ指数)の見える化: 建物自体を「見える化」することで、
メンテナンスは「壊れてから直す」ものから「予測して防ぐ」に変わります。これは、
施設の資産価値を永続的に守るための有効な手段です。
まとめ:熱中症対策は、「現場の安全」と「経営の継続」への投資
酷暑が常態化する中、40℃を超える現場を放置することは、
生産性低下や人材流出を招く大きな経営リスクです。夏本番に動き出しては施工が、
間に合わないため、4月からの早期着手が欠かせません。
熱を入れない・逃がす・冷やす」という建築的アプローチを最適に組み合わせ、
従業員が安心して働ける強靭な基盤を今から構築しましょう。
貴社の現場に最適な熱中症対策に、ぜひプロの知見をご活用ください。


